はじめに
今年に入り、UXデザインの資格であるGoogle UX Design Professional Certificateを取得しました。
このブログでは、学習に至った背景や学んだ内容について書きます。
なぜ取得したのか?
以前からデザインに関する書籍(主にデザイン思考)に興味があり、読書等をしていました。興味の対象がビジュアルデザイン以外の分野を含んでいたため、その知識を証明する手段の一つとして、資格取得を選びました。
JSTQB(ISTQB)のような体系的に知識を習得したいと考え、Googleの認定資格である Google UX Design Certificate の学習を始めました。学習期間は2ヶ月です。
UXデザインの重要性
ECサイトやその他アプリを操作しているときに、「使いにくい」「見づらい」と思ったことはありませんか?
私は先日、某ECサイトでネットショッピングをした際、3時間40分待ってから購入しました。なぜ3時間40分も待つことになったのか?それは、セールのためECサイトへのユーザーアクセス数が約12万人いたからです。システム側の決済処理を負荷分散させるために、ユーザーに待合室で待機してもらうという仕様になっていました。
ちなみに、待ち時間の表示は「1時間以上」と表示されているだけであり、何時間待てば良いのかはユーザーにはわかりません。
もちろん、2時間待っても購入ができないので、購入を途中で諦めたユーザーも多くいたのではないかと思います。
ユーザー体験に不満が生じる場合、そのサービスを継続利用しなくなる可能性があるため、UXデザインを考慮することはビジネスにとって重要となります。
Google UX Design での学び
この認定資格は、7つのコースから構成されています。
- Foundations of User Experience (UX) Design
- Start the UX Design Process: Empathize, Define, and Ideate
- Build Wireframes and Low-Fidelity Prototypes
- Conduct UX Research and Test Early Concepts
- Create High-Fidelity Designs and Prototypes in Figma
- Build Dynamic User Interfaces (UI) for Websites
- Design a User Experience for Social Good & Prepare for Jobs
学習できる内容を簡単に紹介します。
Foundations of User Experience (UX) Design
UXデザインの基礎知識や各デザイナーのタスク等について、体系的に学ぶことができます。
UXデザイナーといってもその役割はさまざまあり、それを体系的に知ることで、自分の興味分野や得意分野を把握することができます。
Start the UX Design Process: Empathize, Define, and Ideate
デザインプロセスである「共感」「定義」「アイデア」について学ぶことができます。JSTQBのテストプロセスと同じような感じです。
共感マップ、ペルソナ、ユーザーストーリー、ジャーニーマップ、目標ステートメント、競合監査について等学ことができます。
Build Wireframes and Low-Fidelity Prototypes
2種類のストーリーボードや、紙のワイヤーフレーム、デジタルワイヤーフレームの作成や、IA、IAの8つの基本原則やゲシュタルトの原理、バイアス、倫理的なデザイン等について学ぶことができます。
Conduct UX Research and Test Early Concepts
リサーチ計画やユーザビリティ調査方法、リサーチ結果の分析と統合、プレゼンでリサーチインサイトを共有する方法等を学ぶことができます。
Create High-Fidelity Designs and Prototypes in Figma
忠実度の高いデザインの作成方法、デザインシステムの理解、強調・ヒエラルキー・スケール・プロポーションをモックアップに反映する方法、デザインのフィードバックの受け方・活かし方などを学ことができます。
Figmaの使い方については、このコースだけではなく、他の学習コンテンツも併せて学習することをお勧めします。

学習を通して見えてきたこと
デザインは見た目だけではなく、構造と配慮も含まれます。
UXデザインを学ぶことで、「誰のためのデザインか?」「何のためのデザインか?」「不正パターンは何か?」という視点を得られました。
これは日々の習慣や言葉選びにも通じていて、自分の思考そのものも調律していく感覚が芽生えています。
さいごに
Google UX Designの学習のみでなく、デザイン思考やUXデザイン、その他デザインに関する学習をすることで、より理解を深めることができます。